「認知異常」をテーマにしたデスゲーム推理ADV『病能探偵 Psycho-Sleuth』デモ版レビュー

※この記事は2026年1月14日にnoteに投稿したものと同一の内容です。

『病能探偵 Psycho-Sleuth』は台湾のインディーゲームスタジオであるPHOSEPOによる推理ADVだ。世界を支配する宗教組織「理」により集められたメンバーが人狼ゲームを模した殺し合いを行い、起きた殺人事件の犯人を見つけるというダンガンロンパライクな内容となっている。現在はデモ版が配信されており、第2章の前半までがプレイ可能だ。また、現在行われている「Steam探偵フェス2026」の期間中(2026/01/13~2026/01/20)にダウンロードすれば特別な番外編もプレイ可能となっている。

本作の特徴的な点は「本格ミステリー」「認知異常」を融合させたいわゆる超能力ミステリーであることだ。登場人物は「強迫性障害」や「相貌失認」などの作中で「認知障害」と呼ばれる障害を持っており、さらにその症状を他人に伝染させる「病能」という能力者である。例えば「"左側"という概念を認知できない」という認知異常を伝染させればあらゆるものの左側が認識できなくなり、事件の証拠に気づけなくなってしまう。このような能力の存在により本作は常識にとらわれない推理力が必要となるのだ。

推理パートでは論戦バトルも行われる。提示する証拠品は毎かいある程度限定されるという親切設計。

ところで、私には本作をプレイするにあたって1つの懸念があった。それは、ゲーム内に実在の病名を出すことによりその当事者への偏見を強めてしまうのではないか、というものである。しかし、少なくともデモ版に出てくる「強迫性障害」などの実在の疾患について偏見を助長するような言及の仕方は見られなかった。またこのあたりはゲーム起動時にも注意書きが出るなど配慮がされているため、より間口の広いゲームであると言えるだろう。

強迫性障害により嘘をつけない人物であるレナ。本作には様々な病能者が登場する。

本作の製品版の発売は2026年9月頃を予定しているようだ。先にも書いたように2026/01/20までは限定シナリオを遊べるため、ぜひデモ版からプレイしてほしい。


『病能探偵 Psycho-Sleuth』製品ページはこちら↓

Psycho-Sleuth on SteamPsycho-Sleuth is a mystery game where cognitive disorders disstore.steampowered.com

ラム=ラグドールの『病能探偵 Psycho-Sleuth』デモ版実況プレイはこちら↓