フェミニズムだけど奇妙な映画!?『健康ちえのわトランポリン教室』レビュー

映画『健康ちえのわトランポリン教室』観てきました! 予告でタイトルを見て「!?」となって以来ずっと気になっていた映画です。トランポリンに乗ってちえのわをカチャカチャやる光景だけでも異様なのに、それがメンタルケアに繋がるとなるとさらにはてなマークが増えました。かなりB級映画の香りがしていたのですが予告編を見た感じフェミニズムの気配があったので絶対に観に行こうと思いました。実際に観たところ非常に面白い体験だったので、レビューを書こうと思います。

あらすじ

結婚2年目の専業主婦・結依は、一見すると優しい夫・恒平に“守るべき妻”となることを強いられるなど、日常に潜む“悪意なき暴力”に傷つきながらも、表面上は平穏な生活を送っていた。そんなある日、彼女は街中で「健康ちえのわトランポリン教室」という奇妙な名前と内容の習いごと教室を見つけ、通い始めることになる。教室の先生や仲間たちとの交流を通じて、結依はこれまで押し殺してきた“本当の自分”と向き合い始めるが、その一方で恒平との夫婦関係は歪みを増していき、2人は日常に潜んでいた闇に飲み込まれていく。
映画.comより(https://eiga.com/movie/105952/

本作の感想

「守るべき妻」になることを強いられたり母親から頻繁に出産の催促をされたりと抑圧のなかを必死に生きている結依がヘンテコな習い事にハマる物語。ちえのわトランポリンを続けながら「本当の自分」を見つけるというストーリーにフェミニズムを感じるものの、結依が「本当の自分」をさらけ出す姿があまりにも異質なのが上手い描き方だと思いました。抑圧を解放してくれる存在は間違いなく救いなのに、そこが偽物の楽園であることはなんとなくわかる。いつしか健康ちえのわトランポリン教室に対して「悪であってくれ」という気持ちすら抱いてしまう、このバランスが非常に面白かったです。

一方で、予告編の映像で強調されていたような「画面の端にさりげなく違和感を抱くものを置いている」という技法についてはそこまで上手くいっていないように感じました。たしかに不気味は不気味なんですが、その技法ってどちらかといえば考察を楽しむ作品に使うようなものであり本作はそうではないんじゃないか、と。

上記の演出により「考察を必要とするカット」が生まれてしまい、謎のおじさんや終盤の畳みかけのように「とりあえず納得しておくカット」と混在したため終わったあとに若干混乱する映画でした。しかしその混乱する感じによって「なんだこの映画は!?」という衝撃が生まれているのも確かです。

とにかく、タイトルの奇妙さに惹かれた方は観て損の無い映画ですので、ぜひご覧ください! みんなで入会しよう!


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Posted by ram_admin