クィアで自由な育成シミュレーション『まじかる☆プリンセス』レビュー

2026年5月29日

※本記事は『まじかる☆プリンセス』のネタバレを含みます。

『まじかる☆プリンセス』配信にて真エンドに到達しました! 配信外でも裏エンドまで到達し、今はゆっくりスチルとデートの回収をしています!

ボードゲームを作っている会社とのことですが、あまりにもゲームの出来がよくて感激しました。これで1980円ってのが信じられない!

というわけで、『まじかる☆プリンセス』のレビューを書いていきます!

タイトル:まじかる☆プリンセス
ジャンル:育成シミュレーション
リリース日:2026年4月28日
開発元:Neotro Inc., MAGI Inc.
パブリッシャー:MAGI Inc.
(ストアページより)

良かった点

豊富な人生の選択肢

所属するクラスや伸ばすステータス、善行を積むか悪行を積むかなどの自由な選択によってこのゲームは50種類ものエンディングに分岐します。それぞれのエンディングの描写は短いものの、職業ごとに違う衣装を着ているのがかわいくて見る価値あり。悪系統のエンドに進んだときにさらりと物騒なことを言う娘の姿に思わず笑ってしまいます。

また、学園で行われる祭りに参加するかどうか、家族旅行に行くかどうか、なんなら授業をサボるかどうかだって決めることのできるシステムは娘をどこまでも自由に育てられるのでストレスが溜まらなかったです(一方で娘のストレス管理は非常に難しかったですが……)。

同性婚もできる自由なパートナーシステム

パートナーとして仲良くなれるキャラは合計7人。男女混合で、女王を除くと全員に結婚式のスチルが用意されている。これは非常にうれしかったし、クィアな人にもオススメできるポイントだろう。特にフランとの結婚式の写真はあまりにもメロすぎて気絶するかと思った……

しかもデートイベントは非常に豊富。毎月1回デートに行っても1周で見切れるかどうかというイベント数は制作者の熱量を感じました。しかもどれも面白いし、パートナーのことがどんどん好きになれます。あなたもぜひ推しを見つけて結婚までこぎつけましょう!

子どもというものに誠実に向き合っている

娘が悪行を働いたときの大人たちの対応が素晴らしかったと思いました。コメディで締めつつも叱るところはしっかりと叱る。まあ、夜の脱法パン屋で手に入る「謎の粉」の正体には笑いました。パネテリア王国で禁止されるのはまあわかるけど、食べ物に罪は無しとでも言いたげな設定には思わずうなりましたね。(今は特に社会情勢がアレなので、こういう差別感情を煽るだけの法に抗う市民がいるのはいいですね。)

また、盗みに失敗したら二度とその店に入れなくなるというのも個人的に好感度が高かったです。れっきとした犯罪にはしっかりとした罰を。ここをなあなあにしないところにこのゲームの誠実さを感じました

気になった点

周回で無駄なスキルを取るのがちょっと……

取得できる全スキルポイントとスキル数が同じなので、例えば弓で育成していてもスキルポイントが余ったら剣技を取得することになる、というのがもったいない気がしました。全スキルを取らなくていいのでその分ステータスを伸ばしたりスキルポイントを食材とかと交換できるシステムとかあったらより尖ったステータスにできて周回毎に育成の違いができたかも。

総評

とにかく娘がかわいい! 出てくるキャラ全員良い人で好き!! 周回要素も組み込んだ真エンドや裏エンドなど設定もしっかり練られていてめちゃくちゃ面白かったです!

子どもというものに対して加害的な描写が全く無いし当たり前に同性同士で恋愛するなど、現代の作品らしい広いレンジでユーザーを捉えた傑作だと感じました。

本当にこのゲームが1980円なのが信じられない。ぜひみなさんプレイしましょう!!